小児 疳の虫

またまたMちゃんママに興味深い話を聞きました。
Mちゃんではなく、ママ自身の話。
彼女は小さい頃、
相当に気が強くて親が手を焼く女の子だったそうです。
(今はそんな雰囲気は微塵も感じられない、物腰柔らかで素敵な女性です)
ある日見かねたおばあさんが、
「この子は疳の虫がひどいから
退治してもらった方が良い」と。
そこで彼女がお母さんに連れて行かれたところは
おばあさんが折に触れては色々と相談に行く、檀家になっているお寺。
ご住職がそれではと、本堂で「虫払い」の儀式をしてくれて、
「これで虫が出て行くから、今から一緒に見よう」とおっしゃったそうです。
そしてお母さんと彼女とご住職の3人でお寺の縁側に座って
両方の手を陽にかざして見つめていたところ、
「えっ!出たの?白い煙みたいのが!?」
と思わず聞いた私に
「そう!煙みたいなやつ!よくわかるね~!」
と彼女。
いや、あてずっぽうです!!!
見つめていた彼女の目の前で、10本の指先すべてから
うにょうにょうにょ・・・という感じで
煙のような、虫のような3センチほどの細い筋のようなものが
出てきて消えた、と。
どひゃー!本当ですか!
多分4歳か5歳の頃の記憶だそうで、
断片的な風景しか覚えていないものの、
あまりに不思議で強烈な体験だったので
折に触れてお母様と「あの時、本当に虫が出たよね~」と確認してきたので
彼女の記憶違いではない、とのこと。
虫払いの具体的内容かは覚えていないそうですが、
ご住職がどんな方なのか
とても気になります。
当時から定期的に山に籠って修行していて
今ではかなりの高僧になられているとのことですが
今でも市井の悩み相談などを受けていらっしゃるのかしら・・・
そのお寺を実際に見に行ってみたいので
そのうちMちゃんママに連れて行ってもらう約束をしました。
あっ もしかして、と思って
「戦国時代のはらのむし」のページをめくったら
ありました!「小児疳の虫」が。
これ?と見せたら
「あ~!これだよ!!すごーい、ちゃんとこういう本に載ってるんだね~」
と言われて
私の方もなんだかびっくりでした。
小児の虫
↑「戦国時代のハラノムシ」より引用。
なんと、イメージで描いたものではなく
写実だったとは・・・

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。