以前から気になっていたBFAを試す機会に恵まれました。

BFAとは戦場鍼(Battlefield Acupuncture®・BFA®)のことで、
アメリカ空軍の軍医・故ニムゾフ博士が提唱した耳介療法です。
定められた5つのポイントに対し、プロトコルに従ってAuricular Semi-Permanent Needle(ASP®)などの道具を用いて刺激を加える治療法とされています。
以前にNHKの番組でも紹介され、
痛みや不安対して即効性が期待できるということで、
専用の鍼を購入してみようかどうしようか迷っていました。
今回、偶然に立ち寄った石部春子先生の治療室に鍼があり、
体感してみますか?ということになって
是非!と。
ポイントを探る機械で反応点を探して

まず右耳にパチン。

左耳にパチン。と、一本ずつ、両方の耳に。
本来は5本ずつ、両耳で10箇所の反応点に刺しますが、お試しということで2本のみ。
刺すときは、耐え難いというほどではありませんが、
一般的な鍼を刺されるのと比べるとかなりチクッ!!!とします。
刺さったら抜けないように返しが付いているので
そのままピアスのような感じになり、自然に抜けるまで数日放置します。
円皮鍼やパイオネックスなどの置き針を耳に貼った時より、
こちらの方が見た目自体は気にならないですね。
刺した直後、なんだか身体全体が軽くなったような感覚がありました。
慢性痛などがないのでその場での自分自身への効果は
「とりあえずなんとなくいいかも」くらいですが、この「なんとなく良い」は
大事な感覚だと思うので
このまま様子を見ることにします。
しかし・・・
翌日、翌々日。四六時中というわけではないのですが
ふと、耳の刺さっている部分の異物感というか痛さを感じる。
入れている方が、何もないより身体の調子かが良いという確信も持てず、
わざわざこの微妙な痛みを我慢することもないなと思い、自然に抜ける前に引き抜きました。
これはうちに来るような患者さん層には不向きかなあ。
ということでキットは買わないことにしました。
面白い治療法なんですがね。
