
- ここ数年の間に何度も来ている鴨川の風景。
最近はあちこち行って忙しかったですが、熊野古道の他に印象的だったイベント、
「備前百会灸の会」。
岡山駅から車で10分ほどの川沿いで行われる月一回の朝市、「岡山備前京橋朝市」で
毎月お灸のイベントをされている石部春子先生と先日、
灸法臨床研究会の研修旅行で知り合いまして、合気道の京都セミナー参加を1日削って
11月2日の日曜日、そちらに参加してきました。
スタッフの集合時間は朝4時!
宿泊しているホテルまで石部先生が車で迎えに来てくれたのが3時半・・・私にとっては、3時半は朝ではなく夜です・・・
石部先生は前日の準備で15分しか寝ていないとの事。
初っ端から圧倒されます。




恒例だそうで、お灸開始前にスタッフに先生が焼き鳥とうどんを買ってくれて皆でいただきました。
テントは先生が前日にお隣とのスペースを検討しながら設置済みで、そこへ看板や旗をつけていきます。
手伝う皆さんも慣れていて、滞りなく準備完了。

夜が明ける前に、朝市の常連さんがやってきました。暗いうちにまずお灸して、
それからお店を楽しむというのはいちばんいいパターンの気がしますね。

素焼きの鉢に入れたもぐさに火をつけます。
火がついたら金網の蓋をして、頭に被ってもらい、落ちないように自分の手で支えてもらいます。
熱くなったらタオルを挟んで、冷めるまでゆったりと
百会のお灸を楽しんでいただきます。
夜が明けてきました。朝市に人がどんどん増えて、人気のある店、焼き鳥やドーナツにはすでに長蛇の列です。

看板と、もうもうと煙を上げているお椀を被る奇怪な(?)姿に惹かれて
備前百会灸にも次々と体験希望者が。
多分、毎度楽しみにしている方と初めて体験する方と半々くらいな感じでしょうか。
整理券は100番まで用意してありますが、希望者が途切れることなく
8時ごろに101人目に体験していただいて終了となりました。


体験者に百会のお灸の説明をする石部先生。寝ていないとは思えない、元気で熱い語り。


川を眺めながらのお灸、最高ですね!
この朝市での備前百会灸体験はなんと無料、
全て石部先生の持ち出しで開催されています。
石部先生の治療院への誘導は目的としておらず、
純粋にお灸の良さを知ってもらうためだそうです。
この活動を10年も続けている石部先生、すごいですが、
このロケーションでだからこそ、という気がします。
感動したので先生のご自宅まで一緒について行って片付けを手伝いました。

看板もテントも全て石部先生の自前。
車に積むのも、家の中にしまうのも、結構な労力ですが
きっちりとご自宅の玄関近くの物入れに収まりました。

新幹線の時間を遅らせて、先生と岡山名物エビめしランチ。すっごく美味しかった!

そして、「青パパイヤ要りますか?」と唐突に聞かれたので「大好きです!」
と即答すると先生の畑に連れて行ってくださいました。
南国で育つものと思っていたら、岡山でも青パパイヤって育つんですねえ。
治療院も、お灸の普及活動も、畑もやっているなんて素敵です。

そして翌日はなんと先生も東京へ移動。
江島杉山神社の弁天まつりに備前百会灸ブースを出しての体験会をするとのことで
私も前日の流れで手伝いました。
こちらは500円での体験会でしたが、弁天まつりや百会のお灸の知名度がないので
岡山の朝市みたいにはあまり人が来ないのではという心配をよそに、
夕方までそれなりに忙しく過ごしました。
むしろちゃんと宣伝したら大変なことになるかも。

驚くのは翌日はミャンマーへ鍼灸のボランティア活動へ旅立つと!
岡山→東京→ミャンマー。
ボランティアから帰宅したらまたすぐ海外旅行の予定があるそうで
どこまでエネルギッシュなんですか先生〜
朝市出店は(寒いので)12月から3月まではお休み、次回は4月ということだったので
今回、予定を変更して京都から岡山まで来てみましたが、
石部先生のような方のパワーに触れることができて本当に良い経験でした。
近くはないですが、来年もまた朝市に行ってしまうかも。
備前百会灸の鉢は、もちろん、私も欲しくなったので注文しました。
すぐには難しいですが、来年中には買えそうですので
そのうちきよらでもメニューに組み込みます。お楽しみに。
