ピンポンパンの美容鍼

香港在住の人から
「ピンポンパン知ってます?」と聞かれました。
もちろんガチャピンとかムックとかが出てくるあの番組のことではありません。
香港で皮膚科に行ってやってもらう美容のための顔への鍼のことらしいんです。
皮膚科で美容鍼。
日本の皮膚科ではまだあまり例がなさそうですね。
顔に鍼を刺して電気を流す手法は天津の病院で沢山の例を見学しましたが
末梢性の顔面神経麻痺の治療で使うのであって、美容に使うとは初耳。
なんでも、電気を流したときに
「ぴん!」「ぽん!」「ぱん!」と
顔の筋肉が勝手に動くことから現地の日本人の奥様方が名付けたらしい。
筋肉の端と端に鍼を刺して、そこに電流を流すと(もちろん弱いやつですよ!)
筋肉がぴくん、ぴくんと動きます。
刺すポイントによっては動かない場合もありますが、
動きに関わらず、電流を流すことで刺激量は増えます。
取り入れている鍼灸院・鍼灸接骨院は沢山ありますが、
私は筋肉ピクピクや重くなる感じがあんまり好きじゃないので
治療室には電気治療の器械を置いていません。
でも受ける側としてはそのくらいアクロバティックな方が
施術後の充実感があるのかも知れませんね。
その方が香港で受けている針灸治療では
電気は必ず使うとのこと。
一般的に中国系の方々は日本人よりも刺激を好まれるようです。
美容で鍼を受けられる方は積極的な人が多いので
顔ピクピクもいとわないんだろうなあ。
鍼を深く刺したり電気を流したりしなくても
ちゃんと効果は出ると思うのですが、
筋肉を動かした方がさらに効果アップ?
その「ピンポンパン」の術前術後の写真を是非見てみたい。
きよら鍼灸院でも美容のための顔への鍼を行っています。
細くて短い鍼で行いますので
鍼が初めての方でも「やってみたら全然痛くなかった」という感想が多いです。
数ある美容法の中でも美容鍼はわりと即効性がある良い方法だと思いますので
興味のある方は是非実際に受けてみてください。

祐天寺 きよら鍼灸院
友だち追加


追記:
2020年現在、美容鍼はとんでもなく普及しました。
そして香港は大変な状況になりました。
たった10年、されど10年。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。