世界のひきこもり

今朝はほどよい気温で、祐天寺への通勤途中、
目黒川沿いを桜を見ながら自転車を漕ごうかな…
なんていうのは今年ももちろん無理で、50mで山手通りに戻りました。
昨年より人出も、花見を狙ったお店も多いですね。


昨年の記憶にありませんが、
ドンキホーテの前あたりに真新しいピンクの早咲きの桜が植えられてらり、
ヒョロヒョロではありますが毎日楽しませてくれます。
そろそろ散り始めなので今晩の風で半分なくなってしまうかも。

先週「世界のひきこもり」という本を読みました。
直接の友人でひきこもっている人はいませんが、
友人・知人の兄弟や親戚まで広げると 「何年も何十年も家からほとんど出ない人」が結構実在します。
この本で、ひきこもりは必ずしも「働きたくても働けない可哀想な人たち」でも、「社会構造の問題」でもないことが語られます。
インタビューに出てくるのは
フランス 中国 アメリカ アルゼンチン インド イタリア パナマ共和国 スウェーデン バングラデシュ フィリピン カメルーン 北朝鮮 台湾。
世界中を網羅しているわけではないけれども、
私も今までは「引きこもれるのは経済的に余裕がある人たち」
という誤解をしていた一人なので、
ひきこもる人の共通性、あるいは多様性が大変に興味深かった。
昨日早速、お客様からご親類に長年のひきこもりがいる
という話題が出たので、この本を紹介しました。

「ひきこもり」も多様な生き方の一部なのだと
社会から受け入れられることが、
本当は外に出たいと思っている人達を出やすくすることにも、
外に出たくないと思っている人達を生きやすくすることにも繋がって行くのでしょう。
当事者以外が手にとって、ひきこもる人の存在を理解しようとする一助になる本だと思います。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。