日本の長寿村 短命村

「日本の長寿村・短命村」
「長寿食 世界探検記」
この二冊を読んで、今更ながら
私の現在の食生活には肉が多すぎる、と反省している。
身近という意味では「日本の長寿村・短命村」が圧倒的に面白かった。

日本の長寿村・短命村―緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める
○○は日本の伝統食、とか言うが、「伝統食」とはなんぞや。
結局地域によって食生活というのは全然違うもので
ご飯と味噌汁のところもあれば、芋ばかりとか魚ばかりというのもアリだったのだという
当たり前のことを、この本で再確認する。
それぞれ異なるものを食べている中で長寿地域、短命地域を訪れて調査し
緑黄色野菜や大豆蛋白、海草を柱とした食生活が健康寿命を長くするという結論を出した内容。
実地調査の上で書かれているので
当時の人々の生活を想像するのが楽しい。
祖母はこの本の取材当時日本一短命だった秋田県の出身だが
兄弟が脳卒中や心疾患で亡くなっていて、彼女だけ存命中なのは
東京に出てきて食生活が変化したからかな、なんて思ったり。
祖父は脳卒中で倒れたが、それは祖母の料理の味付けがしょっぱかったことと無関係ではないと思う。
一命をとりとめた後は、夫婦で食事に気を使ってその後は元気に過ごし、
穏やかに衰えて亡くなった。
「そんな話は参考にならん。俺の親父を見ろ!」
・・・あー ハイハイ、肉大好き、野菜も海草も大嫌いで87歳 まだ健在って人も身近にいましたわね。
田舎に高齢のおじいちゃまおばあちゃまがいる方は是非、
当時食べていたものの話を聞きながらこの本を読んでみてください。
個人的には海女さんの発言、
「甘いものを食べ過ぎるとお腹が苦しくて潜れない。
ニンジンを食べると力が湧いてくる」 に注目。
とりあえず今月は甘いものを減らして、久しぶりにニンジンジュースを飲んでいます。

「長寿食」世界探検記 (ちくま文庫)

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。