においで健康被害

秋休み終了です。

今朝、映画「いのちの林檎」の紹介とともにこんな記事が載っていました。
「学校に持ち込まれる制汗剤、柔軟剤、整髪料などの強いにおいによって
頭痛、息苦しさ、不眠などの健康被害が起きている」
私が学生の時は「男子校の部活の部室は汗臭い、女子校の部活の部室は○○○(※)のにおい!」
(※:その当時CMを盛んにやっていて流行っていた制汗スプレー)なんて冗談がありました。
消しゴム、シャンプー、リンスなど、香るものはあの頃も沢山ありましたが
男子がこれほどまでニオイに気を使う時代ではなかったし
洗濯に柔軟仕上げ剤を使う人は多数派ではなかったと思います。
このごろはすれ違う人の髪からというよりも
服から柔軟仕上げ剤の香りが強く漂っているのを感じることが度々あります。
着ているものの面積の方が髪の毛の生えている面積の何倍もあるわけで
整髪料や制汗剤の必要のない幼稚園児にまで問題が出ているなら
要因の多くは柔軟剤だと思われます。
この秋休み、山の中でも人の後ろを歩くたび、すれ違うたび、何度も柔軟剤のにおいがしました。
過敏症でない私でも、わざわざこんな山奥に来てもこの香りと遭遇か・・・と
ちょっとがっくりしたわけですが、
影響を受けている子が実際に増えているなら、
各家庭で洗濯方法や購入するものを考えるのはもちろん、
メーカー側も「いい香りがした方が良いですよね!」
というプロデュースをやめてもらいたいと思います。
よそのお子さんにおやつを出すときに
「あなたは何かアレルギーはない?」と聞かなければいけない時代になりました。
将来、「クラスに過敏症のお子さんがいるので、服はこれで洗ってきてください」
と学校指定の洗剤ができてしまうようなしゃれにならない事態になるまえに
過敏症を誘発しないような低リスクの製品を作る努力をして欲しいなと思います。
私はアロマテラピーのような香りでリラックスする方法は好きですし
世の中には魅力的な香りが溢れていますが
我が家も治療院もなるべく人工的な香りや薬剤に頼らないように今後も気をつけます。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。