脛骨高原骨折しました

しばらく自分の骨折記録を書きます。
1月4日に骨折しました。
スノボで立ち木に左すねで激突した結果、、
多分、膝関節が過伸展して大腿骨でアタックされた脛骨関節部分が骨折。
高原骨折(プラトー骨折)というらしい。
鍼灸学校で習ったかなあ?
覚えていない。
立ち木に対して自分が横になった、まさに十字架みたいな格好で止まり、
「腸骨にひびが入ったかも知れない!!!」と思うほど左わき腹が痛かったけど
すぐに最も痛いのは左足だなと。
ふかふかの新雪から抜け出すにはまず板をブーツからはずさないと身動きがとれず、
板を外すのも、ステップインで踏み込むのも、膝下がズキズキと尋常じゃない痛み。
しかしこんなところでパトロールは呼べないし仲間にひきずっていってもらっても距離的に数時間かかりそう。
気合で板を再装着し、滑り出してみたら右足でのコントロールを意識すれば
左足には力を入れなくても走行できたのでそのままトラバースを続け、ゲレンデまで出て下まで下り
スキーセンターの前に到着、
「大丈夫~ ここまで滑れたから骨は折れてないと思う~」と皆と笑顔で別れ・・・
ひとり板を外してみたら痛くて歩けず。
靭帯が切れてたらやだなあ、とそればかり考えながら腰掛けてちょっとウェアをめくってみたら
靴下が破けて血まみれ。
驚いて元に戻し、そのまま見なかったことにする。
救急外来に行ったところ、木にぶつかった部分の皮膚がちょっと割れていて、
脛骨の上側が折れてました。
腓骨がある側、つまり外側。
上から斜め下に線が入ってる、とレントゲン画像を指差されながら解説されたけど
私にはよくわからず。
傷部分を洗浄、リドカインを打ち、縫われながら
「砂とか木とか傷の中に入ってなくて良かったですね。汚れてると取るのが大変なんで。
傷は中まで開通しちゃってるみたいだから開放骨折ですね~」
(↑ 後で別の医師に、これだけでは開放骨折とは言えない、と言われる。)
写真撮っていいよと言われたので撮ってあるけどグロいのでここでは載せない。
「4週間から6週間、着地はできないね」
う~ん、1ヶ月か・・・
「後十字靭帯もイッちゃったかもね」
ああ、骨折よりそっちの方が厄介そうでブルー。
医者が膝の動揺テストをしようとしたけど、当然ながら掴まれただけで
膝全体に鋭い痛みを感じたので中止。こりゃ靭帯云々は後だな。
「なるべく足を挙げててください。そして冷やしてください。」
松葉杖を渡され、とりあえずニーブレースで膝が曲がらないように固定して滞在先へ戻る。
近くの商店のおじいちゃんの厚意でいただいた新巻鮭のビニール袋に雪を詰めて
膝をくるんでアイシング。
2日目で骨折したのでスノーボードはほとんどできなかったけど
帰宅するまで3日間あり、ベッドに足を投げ出したままアイシングに集中できたのは良かった。
自宅だと他のことが色々気になっただろうし、氷だとごつごつするだろう。
ニセコのパウダースノウはふんわりして膝の周りに上手くフィット、
解けて固まってきたらすぐ新しいのが調達できる
。空気を含んでいるせいで冷たすぎず、アイシング素材として最高。
膝は笑っちゃうほど腫れてきて違和感はすごいけど
冷やしている間は大した痛みは感じず、
もらったロキソニンは服用せずに済んだ。
そういえば右足も痛いなと思って見たら、右のすねも縦20cmにわたって5mm以上盛り上がってる。
歩行では痛みは響かないから
ただの打ち身だろうなと思って、盛り上がり部分に何箇所かお灸。
左膝も、アイシングはしているけれどもめくって何箇所かお灸もしてみる。
ニーブレースの中に雪をつっこむの図。
「シーネとニーブレース、どっちがいいですか?」
と聞かれて
何が違うんですかと質問したら、シーネは自分で包帯巻いて固定、
ニーブレースはマジックテープ、というので迷わず簡単そうなマジックテープの方にした。
3万円くらいですと言われて青ざめたんだけど
結局、後で宅急便で返却すれば購入しなくても可という話になり
そのまま借りて東京に着けて帰った。
今ネットで見るとそこまで高くはないみたいだけど。
松葉杖も5000円で借りた。これも返却すれば必要経費を引いて返金されるそうで。
骨折はダメージのわりに医療費はかからないのだわ。

受傷翌日、1月5日もベッドの上で左足を伸ばしたまま雪でアイシング。
腹筋全部と左腸骨付近が痛いけどただの打撲のようだ。
厚い腹の脂肪層のおかげではないかと思う。
ねっころがったままiphoneとか本とかを読もうとすると
腕がしびれてきて長時間は無理。
寝たきりも体力なのねえ!
膝裏のしこりが、リンパ浮腫を彷彿とさせる感触。
皮膚にひびがはいるんじゃないかというほどぱんぱんに張っている。
自分で膝裏および大腿外側・中央・内側を
炎症物質を足の付け根に押し流していくようなイメージで念入りにマッサージ。
揉むと多少良くなるがしばらくするとまた硬くなるような感じ。
1月6日、受傷後2日目。
昨日はまだ右のすねが腫れてるなと思ったのが急速に改善している。
昨日もすえたし、これは確実にお灸の掃除効果と言えそう。
しかし左足の方はまだ関節内で出血してるのか
変化なし。昨日より腫れているということはないが、昨日より細くなっているということもない。
雪でのアイシングは続けているが膝裏にまだ熱を感じる。
1月7日、帰宅。ニーブレスはギブスみたいな厳密な感じではないので、空港までの車の中、
揺れる度に足が不穏な感じ。うっすらと痛いような感覚がある。
空港では車椅子を調達してもらい、座席は一番前の非常口のところにとってもらった。
足が曲がらないし、下に向けているだけでみるみる足先がむくんでくるので
ストックの先のとがった部分を外して改造したものを当てて左膝を伸ばしたまま座る。
まず、「ストックは機内持ち込み禁止」というところで揉めたが
先のとがっている部分がないのでストックではないということで解決。
次に「モノを非常口に置くのは禁止」で揉め・・・
じゃあこれはギブスってことで足と一体になってれば
モノを置いたことにはならないよね?とその場で足にガムテープでぐるぐる巻きつけた。
リュックからガムテープがさっと出てくるところが・・・
このみっともない格好で空港の寿司屋も入ったよ。

骨折日誌は続く。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。