広島 その3

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地図に従って歩いていくと
お店がある通りからはどんどん離れていく。
お寺に向かって坂道を登りながら
本当にこんなところに喫茶店が?
と思ったらあった!
上り坂の途中でお寺の隣という、喫茶店らしからぬ立地。
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入り口までは更に階段を上がります。
ざくろが実っていて、どこからか金木犀の香りが漂う。
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上りきると、他の家々の屋根、町並みが見えます。
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そして入り口。
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うわ、めちゃくちゃ素敵なカフェです!
窓から海や瓦屋根を眺めながらのお茶もできるし、
ウッドデッキ側から庭を眺めながらのんびりもできる。
コーヒーはその都度豆を挽いてくださるので本当に美味しい。
友人と延々とりとめのない話をしながらの最高のコーヒータイム。
20年無人だった純日本家屋の空き家を、
外観を損ねることなく中だけを大リフォームしたそうで、
ご近所からも「ビフォーアフターさながらだ」と感嘆されたと。
うちも治療院リフォームしたからわかるけど、
ここはリフォームというより新築並みの大工事だったことでしょう。
工事前の写真も見たかったな。
視界を遮らない巨大な窓、裸足でも気持ち良いフローリング、
寝そべってしまう人もいるというウッドデッキ、
瀬戸内海と瓦屋根、
もう、ただただ、この場所にいつもいられるのがうらやましい。
海がすぐそこなのに、高さがあるためか塩害もないようで
窓が全開で開放的。
沖縄の作家の作品だという庭に面した椅子に座った瞬間に
「私が開業したかったのはこういう空間!!!!!」
と心から思いました。
前から患者さんにも、いつかは庭がある(見える)ところで
治療室を開きたい、と話しているけど、
こういうところで治療が受けられたらいいなあ・・・
高台にあるから具合が悪いと来られないけど・・・。
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で、ひょんな話題から話は
原発、TTP、ACTA、メガバンクの話へ・・・
めちゃくちゃ濃い時間となりました。
アート分野には自然を愛する人達が多数いるけれども、
オーナー夫妻は口先ではない、本物の活動家でした。
何故か広島に来て福島原発告訴団の用紙を手にして帰途へ。
地元の友人の方はぽかんとしてたけど。
私も日々感じていること、考えていることを
日常にかまけてやり過ごさずに
もっと行動を伴わせないといけないと、気合が入りました。
そして、面識はないけど、オーナー夫妻のお嬢さんは私と同じ学科の後輩らしい。
あんな凄い二人が両親なんて羨ましいけど、
色々大変かも(笑)
無計画に訪れた鞆の町ですが、ここに来るのは多分必然だったということで
今回も充実した旅になりました。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。