今年もバラカンモーニングが大好き

今朝のBARAKAN MORNINGでリスナーから
「将来イギリスで働きたいが、現地での人種差別はどの程度のものか」という質問メッセージに対して
バラカン氏が
「ビザの問題はあるが、イギリスでは人種で差別はできないような法的整備が整っている。
そういう意味では日本の方が差別はひどいのではないか。」とコメントしていた。
日本は他の国がやっている宣言をいまだにしていない、というのは
どういうことかと調べたら
1995年に「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約(人種差別撤廃条約)」に
加盟はしたけれども
第14条を受け入れるという宣言をしていないので
「この条約が守られていないことを、個人または集団が人種差別撤廃委員会に通報すること」ができない。
なるほど。
確かに、それでは条約に加盟していても、だね・・・
先日は番組でBBCのコメディ番組が広島・長崎で二重被爆した方を笑いの種にしたことについての
コメントをバラカン氏がしたところ、それに対する賛否両論メッセージが多数届いて
「もうこの番組は二度と聴きません。さようなら」とかいう非難のメッセージまで
律儀に番組の中でひたすら読み上げていたのはすごかった。
たとえばJ-WAVEに自分の気に入らないコメントがあったからと非難のメールをしたとして、
紹介してもらえることなんてまずないんじゃないの。
私もあのニュースには怒りを感じた日本人のひとりであるし
小学校低学年から被爆や反戦・反核運動に対して人一倍関心を持っていたと自負してはいるが、
ただ、今回の事件を笑いの文化の違いと捉えるという意見には賛同できるところがあった。
モンティ・パイソンを初めて見たときのあの衝撃。
今回の「ネタ」は確かに日本人の神経を逆撫でするものだったことには違いないが、
政治だろうと差別問題だろうと真っ向から笑いに組み込んでいくことで
その問題に対して考えさせられたり痛烈に批判したりできる土壌があるのは
ちょっと羨ましい。
ただひたすらに大声を出したりその場の人間を嘲笑したりする、
空騒ぎスタイルの所謂「イマドキの日本のお笑い」は苦手。
だから今回のことは仕方ない、とまでは思っていないけれども
相手の価値観が異なることをお互いに理解する努力をすることこそが重要なのであって
日本側の報道も、怒りを煽るような内容だけでなく
では何故そういうことになったかという背景も一般に知らせて欲しい。
憤るあまりにそれ以上の議論をシャットアウトするような姿勢では
事態は何も変化しないのだから。

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。