昨日は久しぶりに扇山へ。
スギ花粉症がどこの誰よりも酷かった我が夫ですが、
今年はほとんど症状が出ていません。
年をとると花粉症は楽になるとか言いますから、
「もうお迎えが近いのかも知れない」と本人が心配するほどの治り様です。
というわけでいつもはハイキングは夏か秋しかしないと決めていたのですが
生まれて初めての春の扇山。ここに来たのは多分18年ぶりくらい。
日差しが眩しい。暖かい。
そして富士山がくっきり。
下りがちょっと足にきつかったけど、途中のドライブは桜を始め春の花でいっぱいで
大変に良い1日でした。
本日激しく太ももが筋肉痛です。
で、その筋肉痛を抱えたまま今日は一人で映画へ。
「NO OTHER LAND」を観てきました。
パレスチナ人青年バーセルBaselとイスラエル人ジャーナリストユヴァルYuval 他二人による、
パレスチナのヨルダン川西岸地区マサーフェル・ヤッタの四年間の記録。
暴力の応酬を見るのか〜、辛いかも知れないな、という心の準備をしていましたが
いやはや、応酬などではなくイスラエル軍とイスラエル人入植者によるパレスチナ人住民への
一方的で圧倒的な暴力。
19世紀から存在している村なのに、イスラエルはこの村の存在を認めず
ここはイスラエルの軍用地だからこれらは違法建築物だという理由をつけて
武器を持たないパレスチナ人の前で完全武装した上で片っ端からブルドーザーで何でもかんでも破壊していく。
子どもたちの目の前で小学校を壊し、生活の井戸には水を使えないようにコンクリートを流し込み、
抵抗されれば躊躇なく撃つ。
相手が敵どころか、
もしかしたら人間とも思っていないのでは?と感じさせる発言と映像の連続でした。
唯一の希望があるとすれば、この映画を作ったのが
イスラエル人二人とパレスチナ人二人の四人であることでしょう。
でも、黄色い標識のイスラエル人の二人はこの地区に自由に出入りができても
緑の標識のパレスチナ人の二人はこの地区から出ることができない。
呑気にハイキングしたり映画を観ている私と、
いつ自分の家を突然壊され追い出されるのかという恐怖と常に戦い、抵抗しているパレスチナの村の人々。
比べようもないんですが大いに揺さぶられました。
パレスチナにどうか和平を。